指輪・・・?

もしかしてと思い、声のする方へ歩いた。

そっと覗くと

「あ・・・あの人だ・・・」

あの日ぶつかった彼がいた。

やはり、指輪を探していたのね。

「あの、これ。」
私は、スッと手を出し指輪を見せた。

「えっ・・・君が見つけてくれてたのかい?」

「見つけたというか、この間ぶつかった時に落としていったのよ。」