あれから一週間、全く彼とは会わなかった。 そして今日、天気は雨。昨晩からしとしと雨が降り続いている。 朝のうちに学校の図書室に返却しなければならない小説があるせいでいつもより早めに学校に着いた。 しーんとした廊下にキュッキュッと上履きのゴムの音が響く。 目的の図書室につくと、ガラッガラ・・・と建付けの悪いドアを開けて入った。 受付当番の人に渡すと返却の手続きをしてもらい新たに借りる本を探した。 本棚と本棚の間で微かに声がした。 「困ったな・・・。指輪を無くすなんて・・・。」