はぁ〜・・・、久しぶりに1人で帰りますか。

ため息をついて、靴箱まで着いた時気がついた。


「・・・傘ない。」

誰かに盗られたじゃん!こんな雨の中びしょ濡れで帰れと!
誰だよ!私のビニール傘盗ったやつ!!!

心の中でイライラしながら覚悟を決めて歩きはじめた。

「っ!待って!」

誰かに後ろから腕を掴まれて体が後ろに傾いた。

「っ!びっくりした〜。柊くん?」

なんとあの柊くんではないか!

突然の登場に不覚にもドキドキしてしまった。

いつから自分はこんな乙女になったんだよ・・・。