愛の詩

龍輝は自分の唾液を私の口の中に流す。それを飲み込むと押し寄せてきた快感。
その快感を龍輝に任せようとした時離れていく龍輝の顔。糸を紡いで離れた龍輝の顔はニヤリと口角を上げていて。
「この続きはもう少し待ってやる。そんときゃ覚悟してけよ?」なんて言う龍輝の顔は本当に嬉しそうで。息を整えながら龍輝を睨む。そんなことを気にしていない龍輝は私をすっぽりと包み込む。睨むのもめんどくさくて大人しく包まれておく。龍輝が温かくて微睡んでいると、ピンポーンという聞いたことのある機械的な音が部屋に響く。来たのはきっと虎だろう。もう2時か、起きないとな。と思っていると龍輝が私を抱き上げて歩き出す。頭を撫でてくれるもんだから私の意識は限界で目を閉じた。
side龍輝
美緒に昼飯を作ってもらって腹を満たす。でも心は満たされていなかった。俺から離れてソファに身体を沈めている美緒を見ながら吸っていた煙草を揉み消す。椅子から立ち上がってソファに近づくとどうやら寝ていた美緒が肩をビクリと震わせた。
そんな美緒が可愛くて後ろにまわると美緒を対面させるように座らす。美緒のピンクの唇が美味そうで指を滑らす。すると一気に熱くなる美緒の顔。今すぐ食っちまいてぇ。
でももうすぐ2時で虎が来る。しかもまだ男に気を許さない美緒の苦しむ顔を見たくなかった。