愛の詩

「今日は本家へ美緒と行く。2時に迎えに来い。散れ」
そう言った龍輝の本家というフレーズに私は反応する。
そんな不思議そうな私の顔に反応したのは虎。
「本家には若の親父兼頭と姐さんがいます。あぁ、姐さんは若のお袋さんです」丁寧に説明してくれる。
すると頭の上から龍輝の声が降ってきた。
「俺らは結婚するんだ。両親に紹介しに行く。」見上げると何故かドヤ顔の龍輝がいて。苦笑いが出た。すると虎は私達に一礼すると出て行った。
私達は家で昼ご飯を食べて時間までゆっくりしていた。ソファに座って微睡んでいると私の後に龍輝が座った。私を抱き上げて対面して座らすと私の唇を龍輝の細い指が滑る。
「んっっ」擽ったくて身を捩ると背中に手を回され逃げれないようにされる。なぞられた唇は熱を持ち出し体にまわる。
そんな私に龍輝が口を開く。「なぁ、こんなキス初めてだろ?」私の恥ずかしさなんて気にせずにそんな事を聞いてくる。
私が返事をする前に口を塞がれる。最初は触れ合うだけのキスが官能的なキスになっていく。
「っ、はぁっ、ふっっ」と私の口から甘い声が漏れると龍輝は嬉しそうに私の口内を犯す。息苦しくなって酸素を求めようとしても解放してくれない龍輝は更に私の舌を自分に絡める。