悠真と話をしていると、時間が経つのが早い。


もう、病室についたから。


私の病室は個室で1人部屋。


だから誰もいないここは退屈で、少し寂しくなる。


「悠真、送ってくれてありがとう」


「気にしないで。僕が栞と一緒に居たかったから……じゃあ、もう行くね」


「うん。勉強頑張ってね」


悠真は私の1つ上の18歳で高校3年生。


だから、今の時期は受験勉強で忙しいんだと思う。


しかも、悠真が進学するのは医学部だし、なおさらだ。


それなのに、ほとんど毎日私に会いに来てくれる。


それが申し訳なく思う反面、嬉しくもあるんだ。