「………か…にしてよ…」

突然鈴村が何かを言っていたが

なんて言ったのか全く聞き取れなかった


「あ?」

もう一度聞き返すと


「いい加減にしてよ!!!!」


突然すごい血相を変えて俺に怒鳴ってきた鈴村の表情を

俺は初めて見た


「…んだよ、いきなり」


「いきなりじゃないよ。さっきから聞いてれば美歌が悪いみたいな言い方ばっかり


もう耐えられない!!

美歌だってつらいおもいしてるんだよ?!

なのによくもまあそんなにあーだこーだひどいことが
言えたもんね!!!」


そう言いかけたところで

鈴村はしまったと言う顔をしていた


"美歌も辛い思い"をしてる?

どおゆーことだ。



「……おい、鈴村、美歌が辛い思いしてるってどおゆーことだよ」



「な、なんでもない」



あからさまにしまったと言う顔をしていた鈴村に問いただした



「答えろよ」



「……はあ。

実は先週の休みの日に美歌1人で海に行ったらしいの

でもその日大雨降ったじゃない?


それで帰れなくなっちゃったみたいで旅館に泊まったらしんだけど

そこで矢島海里ってゆう男の子に会っちゃったみたいで」