「ほら、拓人のところ行くんでしょ?」

ドキッと胸がなったが


確かに夕暮くんのところには行こうとしていた


「うん…」


「拓人ならさっきコンピューター室で自分の持ち場の飾りのかたづけしにいってたから

まだいるんじゃないかな?」



「そっか…」


この時の私は正直行こうかどうか迷っていた。


まだ夕暮くんに告白する勇気がでてこなかった。


そんな私を時雨くんが


「ほーら!逃げてちゃなにも始まらないよ、拓人なら大丈夫だよ

美歌ちゃんの気持ち、しっかり伝えてきなよ!」


いたずらな笑顔で私に言ってくれた


その時雨くんの言葉に勇気をもらい


走り出した


「うん、ありがとう時雨くん」


「頑張ってね美歌ちゃん」


私は急いでコンピューター室に向かっていた


時雨くんが最後にないを言っていたかは聞けなかった。


「頑張ってね、美歌ちゃん、大好きだったよ」