ーside尊ー
外来の診察をしていると、プライベート用の携帯が鳴った。
「はい。」
「尊先生!遥香が!」
俺に電話をかけてきたのは、千尋ちゃんだった。
「千尋ちゃん、遥香に何があった。」
慌てる千尋ちゃんに、なるべく落ち着いてもらえるように質問を始めた。
「それが、遥香。喘息の発作を起こして、少し熱もあるみたいなんです。それで、教室から医務室へ運ぶ時、1時限目を受け持った講師の先生に、抱き上げられたんですけど、それが遥香には怖かったらしくて、そのあまりに意識を手放してしまいました。」
千尋ちゃんは、1つ1つ丁寧に遥香に起きたことを話してくれた。
さすがにまだ、俺以外の誰かに抱き上げられることは怖いよな。
講師は、きっと遥香に何があったのか知らないから、責めたりはできない。
だけど、怖がる遥香を見て、どうして千尋ちゃんか大翔君と交代しなかったのだろうか。
いや、今はそんなことより遥香を迎えに行こう。
俺は、残りの患者さんを朝陽に任せて、診察室を後にした。
外来の診察をしていると、プライベート用の携帯が鳴った。
「はい。」
「尊先生!遥香が!」
俺に電話をかけてきたのは、千尋ちゃんだった。
「千尋ちゃん、遥香に何があった。」
慌てる千尋ちゃんに、なるべく落ち着いてもらえるように質問を始めた。
「それが、遥香。喘息の発作を起こして、少し熱もあるみたいなんです。それで、教室から医務室へ運ぶ時、1時限目を受け持った講師の先生に、抱き上げられたんですけど、それが遥香には怖かったらしくて、そのあまりに意識を手放してしまいました。」
千尋ちゃんは、1つ1つ丁寧に遥香に起きたことを話してくれた。
さすがにまだ、俺以外の誰かに抱き上げられることは怖いよな。
講師は、きっと遥香に何があったのか知らないから、責めたりはできない。
だけど、怖がる遥香を見て、どうして千尋ちゃんか大翔君と交代しなかったのだろうか。
いや、今はそんなことより遥香を迎えに行こう。
俺は、残りの患者さんを朝陽に任せて、診察室を後にした。

