柊磨side


小里が笑顔でかっこいいと思うと言ってきて柄にもなく照れくさくなってしまった


ああ、こいつは本当に素直に言葉に出すんだな


でも、それはできなかった

顔目的でよってくる女が増えてうざいだけ


なのになんで俺はいつものように一定の表情で居られなかったんだろう
慣れたはずだったのに


「月山くん。。。?」

考え込んでいたら小里が顔をのぞき込んできた


ドキっ...


「お、俺もう帰る
手当さんきゅーな」


小里の家をあとにして、少し歩いて立ち止まった


今日あったばかりの女相手に
何でこんな心臓がうるさいのだろうか

のぞき込んできた小里を目の前に
理性を保てる自信がなかったんだ

「なんだこれ...」