ただ君だけを。






''キーンコーンカーンコーン''








チャイムの音が妙に響く。









本をしまい前を向く。








バンッッッッ







急に大きな音が聞こえた。





それがドアを勢いよく開ける音だと認識するのにそれほど時間はかからなかった。








初日から遅刻なんてありえない。











クラス中の視線が一斉に後ろに向く。











「ごめんなさい!遅れちゃいました!」






ヘラヘラ笑いながら、特に悪気もなさそうに謝る彼。何故か私は少し苛立ちを覚えた。








どうして遅刻なんてするのか。



その時間が1番無駄だと思う。