ただ君だけを。




私はできるだけ誰にも気づかれないよう静かに自分の席へ向かった。








幸運なことに私の席の近くは、まだ誰も来ていなかった。









本をカバンから取り出し、しおりが挟んであるページを開く。









私はよくこの本を読む。








物語は今の私と同じ、高校の入学式のシーンから始まる。