「はい、これ」
満面の笑顔を顔面に貼り付けて、私のペンを差し出す渡先輩。
その後ろには眉間にシワを寄せた葉山の姿がある。
「あ…ありがとうございます」
手が震えた。
久しぶりに近くにいる葉山。
そして、私達の邪魔をする先輩。
二人は同じクラスだし、同じバスケ部の部長同士。
一緒にいる事は何も不自然じゃないのに、頭が追いつかない。
なんで?どうして?
そんな疑問ばかりが浮かんでくる。
「あ、大輝。足元のやつ拾って?」
だ、いき……?
渡先輩の言葉にビクッと肩を揺らした。
心臓がヒヤリと凍りつく。
つい最近までは「葉山」って呼んでたはずなのに。
もしかして…
もしかして……二人は…
「あ、ああ……」
葉山は私のペンを拾うと私の目の前まで来てそれをぶっきら棒に差し出した。
途端に交わる視線。
それはすぐにサッと逸らされた。
胸が詰まる…
心臓が鷲掴みにされたみたいに痛くて、苦しくて……
辛い。
「大輝、授業遅れるから行こ」
渡先輩は葉山の腕を掴んで引き寄せると、いつもより高めの声と上目遣いで言った。
「じゃあまた部活でね」と、手を振る渡先輩。
その顔は勝ち誇ってるように見えた。
二人の足音が徐々に遠くなる。
だけど、会話は聞きたくもないのに鮮明に聞こえた。
「そうだ!今度の土曜日映画行こうよ」
「でもその日は部活あるから」
「部活終わってからがいいの!一度してみたかったんだ!制服デート」
制服デート……
そっか…やっぱり。
そういうことなんだ、ね……
満面の笑顔を顔面に貼り付けて、私のペンを差し出す渡先輩。
その後ろには眉間にシワを寄せた葉山の姿がある。
「あ…ありがとうございます」
手が震えた。
久しぶりに近くにいる葉山。
そして、私達の邪魔をする先輩。
二人は同じクラスだし、同じバスケ部の部長同士。
一緒にいる事は何も不自然じゃないのに、頭が追いつかない。
なんで?どうして?
そんな疑問ばかりが浮かんでくる。
「あ、大輝。足元のやつ拾って?」
だ、いき……?
渡先輩の言葉にビクッと肩を揺らした。
心臓がヒヤリと凍りつく。
つい最近までは「葉山」って呼んでたはずなのに。
もしかして…
もしかして……二人は…
「あ、ああ……」
葉山は私のペンを拾うと私の目の前まで来てそれをぶっきら棒に差し出した。
途端に交わる視線。
それはすぐにサッと逸らされた。
胸が詰まる…
心臓が鷲掴みにされたみたいに痛くて、苦しくて……
辛い。
「大輝、授業遅れるから行こ」
渡先輩は葉山の腕を掴んで引き寄せると、いつもより高めの声と上目遣いで言った。
「じゃあまた部活でね」と、手を振る渡先輩。
その顔は勝ち誇ってるように見えた。
二人の足音が徐々に遠くなる。
だけど、会話は聞きたくもないのに鮮明に聞こえた。
「そうだ!今度の土曜日映画行こうよ」
「でもその日は部活あるから」
「部活終わってからがいいの!一度してみたかったんだ!制服デート」
制服デート……
そっか…やっぱり。
そういうことなんだ、ね……

