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今度の日曜日、
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どこか行かないか?
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球技大会翌日の朝。

下駄箱を覗くと、いつものようにそれはあった。


手紙が入ってるところを誰かに見られると厄介なので、サッと手の中にそれを収める。


今日はいつもと違う。

デートに誘った後だから凄く緊張する。


断られたらどうしよう。
スルーされたら立ち直れない。

ネガティブなことが頭を過って、結局手紙を開いたのは3時間目の音楽の最中だった。


「え…なんで?」


率直な感想が授業中だというのにポロっと漏れた。

今が音楽のリコーダーの練習中で良かった。

静かな授業だったら先生に怒られてたところだった。


「どうした?」


固まる私に気付いた花梨が私の隣りにササッと移動してくると、練習してる振りをしながら言った。


「なんか噛み合ってない」

「はい?」


意味がわからないと頭を捻る花梨に今朝貰った手紙を見せると、花梨は眉間に深い皺を寄せた。


「綾音、ちゃんと書いた?」

「ちゃんと書いたよ!日曜日、二人で何処か行きませんか?って」

「ならこの手紙おかしくない?なんで同じこと書いてるの?これどう見たって返事じゃなくて、お誘いだよね?」