「少しは自覚して」

「自覚?」

「綾音は可愛いって人気なんだよ」


なっ……‼︎可愛い⁈⁈
そんな冗談……


「狙ってる奴かなりいる。こっちは気が気じゃない」

「葉山……」


どうしよう…

少し離れた椅子に座って、机に片肘をつきながら頭を抱える葉山を。

私のことで悩んで溜め息を吐く葉山を。

抱き締めたい。

私には葉山だけだよって……
抱き締めたら、葉山は驚く?



好き……
葉山のこと大好き。

手紙だけじゃ足らない。

葉山の全てが欲しい。









私に勇気があったら。

もう少し早く決断出来てたら。


葉山と離れ離れになることはなかったのかな……