未来郵便 〜15年越しのラブレター〜

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今日、夜時間あるか?
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メモが届いたのは終業間近だった。

文通以来の葉山からの手紙に胸がときめいたのは言うまでもなく、それから時計を気にし過ぎて仕事にならなかった。


先に会社を出た私が駅前のコンビニで待つこと20分。

葉山が息を切らして走ってくる姿が見えて、私は読んでいた雑誌を元に戻して外に出た。


「悪い、遅くなった」

「ううん…お疲れ様」

「お疲れ。とりあえず行くか」


「ん」と手を私に差し出す葉山。

えっと…これは?

きょとんとその手を凝視してると、葉山が焦れたように「ああもう!」と私の手を握った。


「は、葉山っ?」


こ、これは所謂カップル繋ぎというものでしょうか⁈

ヤバい!これは本当にヤバい!

恥ずかしい。照れる。
誰かに見られることもそうだけど、ただでさえ葉山を待ってる間緊張で手汗凄かったのに……

葉山は恥ずかしくないのかな。
余裕がないのは私だけ?


隣りを歩く葉山をチラッと見上げる。

あ……顔、真っ赤になってる……
もしかして葉山も照れてるの?


「……嫌?」


私の視線に気付いた葉山が恥ずかしげに言った。

カァッと熱くなる頬。
高鳴る心臓。

ぶんぶんと首を振る。

嫌なわけない……
その反対。

嬉しいよ、凄く。
言葉では言い表せないぐらい幸せだよ。