「ちなみに倉本さんは先輩の婚約者だから」
「えーっ⁉︎⁉︎」
そうなの⁉︎
予想をかなり上回った事実に、口も目もあんぐりと開けた。
普通、自分の婚約者を冗談だとはいえ他の男の婚約者だって言う?
「細井も知ってた?」
「ああ。というか、知らないの綾音だけじゃん?」
嘘でしょう?
私ってそんな鈍感だったっけ……
「いいんですか…?倉本さん」
倉本さんは課長でいいんですか?
そんな意味を込めて言うと、倉本さんはふわりと笑った。
「楽しい人でしょ?」
いや…まぁ、楽しい人だとは思うけど……
二人は仲良さそうに微笑み合っている。
今気付いたけど、二人が胸ポケットに挿してる万年筆は色違いで同じものだ。
んー…よくわかんないけど、二人は信頼し合ってて愛し合ってるってことなのかな。
「西條。騙したお詫びに良いこと教えてやるよ」
耳貸せ、と人差し指をチョイチョイと二回振る。
素直に従うと、ニヤけてしまいそうな事をこそっと教えてくれた。
「西條が一課に配属されるって知った時、初めて俺に頭下げたんだ。西條を俺の専任アシスタントにしてくれって。他の男に就かせたくなかったんだとよ」
それ……本当の話?
それが本当なら凄く嬉しい……
でも、あれ?
初日に私の顔見て驚いてたよね?
私が配属されるのを知ってたならどうしてあんなに驚いてたんだろう。
葉山は「どうせまたロクでもないこと吹き込まれたんだろ」と言いながら階段を登っていく。
「あともう一つ。これは俺が知ってるって葉山は知らないことなんだけど……」
え……嘘……
耳元で囁かれた言葉に胸が震えた。
同時に葉山のことが凄く凄く愛おしく思えて、涙が出そうになった。
「えーっ⁉︎⁉︎」
そうなの⁉︎
予想をかなり上回った事実に、口も目もあんぐりと開けた。
普通、自分の婚約者を冗談だとはいえ他の男の婚約者だって言う?
「細井も知ってた?」
「ああ。というか、知らないの綾音だけじゃん?」
嘘でしょう?
私ってそんな鈍感だったっけ……
「いいんですか…?倉本さん」
倉本さんは課長でいいんですか?
そんな意味を込めて言うと、倉本さんはふわりと笑った。
「楽しい人でしょ?」
いや…まぁ、楽しい人だとは思うけど……
二人は仲良さそうに微笑み合っている。
今気付いたけど、二人が胸ポケットに挿してる万年筆は色違いで同じものだ。
んー…よくわかんないけど、二人は信頼し合ってて愛し合ってるってことなのかな。
「西條。騙したお詫びに良いこと教えてやるよ」
耳貸せ、と人差し指をチョイチョイと二回振る。
素直に従うと、ニヤけてしまいそうな事をこそっと教えてくれた。
「西條が一課に配属されるって知った時、初めて俺に頭下げたんだ。西條を俺の専任アシスタントにしてくれって。他の男に就かせたくなかったんだとよ」
それ……本当の話?
それが本当なら凄く嬉しい……
でも、あれ?
初日に私の顔見て驚いてたよね?
私が配属されるのを知ってたならどうしてあんなに驚いてたんだろう。
葉山は「どうせまたロクでもないこと吹き込まれたんだろ」と言いながら階段を登っていく。
「あともう一つ。これは俺が知ってるって葉山は知らないことなんだけど……」
え……嘘……
耳元で囁かれた言葉に胸が震えた。
同時に葉山のことが凄く凄く愛おしく思えて、涙が出そうになった。

