「キレられる覚えはねぇな」
「感謝しなきゃいけない覚えもないです」
二人の仲良いのか悪いのかわからない言い合いをクスクス笑って見てる倉本さん。
そういえば、倉本さんが婚約者っていう話は結局何だったんだろう。
倉本さんの様子を見る限り、葉山との結婚話が破局になったとかそんな感じではなさそうだ。
じゃああの噂はデマ?
私が首を傾げていると、「西條」と平野課長が私を呼んだ。
「騙されて良かっただろ?」
騙されたと確信したときは正直クソッ!って思った。
だけど、もし私がこのタイミングで秘書課に行ってなかったら、こうして葉山の隣りに立つことはなかったのかもしれない。
今も一課の机に座ってパソコンに向かいながら、悶々としてたかもしれないと思うと騙されて良かったとさえ思ってしまう。
「綾音、騙されんなよ」
「え?」
「そもそもデマを流したのはこの人だから」
「どういうこと?」
「配属初日にこの人が俺には婚約者がいるって言ったのを間に受けてたんだろ?」
「うん……あと、今日倉本さんから内線来た時に、倉本さんが葉山の婚約者だって聞いて」
「あれ、嘘だから。この人、からかいがいのある後輩見つけるとすぐ有る事無い事言って遊ぶから。タチ悪いんだよ」
有る事無い事言って遊ぶだと⁈
ってことは、私は配属初日から課長に遊ばれてたってこと?
「おいおい、先輩に向かってこの人はないだろ。大学時代の可愛いお前はどこ行った?」
葉山と課長は同じ大学出身なんだと思いつつ、課長が愉快げに笑う姿を呆れながら見据える。
葉山は大学時代から可愛がられてきたんだ。
そりゃ、“この人”呼びする気持ちもわかる気がする。
「感謝しなきゃいけない覚えもないです」
二人の仲良いのか悪いのかわからない言い合いをクスクス笑って見てる倉本さん。
そういえば、倉本さんが婚約者っていう話は結局何だったんだろう。
倉本さんの様子を見る限り、葉山との結婚話が破局になったとかそんな感じではなさそうだ。
じゃああの噂はデマ?
私が首を傾げていると、「西條」と平野課長が私を呼んだ。
「騙されて良かっただろ?」
騙されたと確信したときは正直クソッ!って思った。
だけど、もし私がこのタイミングで秘書課に行ってなかったら、こうして葉山の隣りに立つことはなかったのかもしれない。
今も一課の机に座ってパソコンに向かいながら、悶々としてたかもしれないと思うと騙されて良かったとさえ思ってしまう。
「綾音、騙されんなよ」
「え?」
「そもそもデマを流したのはこの人だから」
「どういうこと?」
「配属初日にこの人が俺には婚約者がいるって言ったのを間に受けてたんだろ?」
「うん……あと、今日倉本さんから内線来た時に、倉本さんが葉山の婚約者だって聞いて」
「あれ、嘘だから。この人、からかいがいのある後輩見つけるとすぐ有る事無い事言って遊ぶから。タチ悪いんだよ」
有る事無い事言って遊ぶだと⁈
ってことは、私は配属初日から課長に遊ばれてたってこと?
「おいおい、先輩に向かってこの人はないだろ。大学時代の可愛いお前はどこ行った?」
葉山と課長は同じ大学出身なんだと思いつつ、課長が愉快げに笑う姿を呆れながら見据える。
葉山は大学時代から可愛がられてきたんだ。
そりゃ、“この人”呼びする気持ちもわかる気がする。

