「で?誰に会いたかったって?」
「え?」
そんなの葉山本人に言えるわけない。
だって、葉山に会いたかった、なんて言ったら“好き”って言ってるようなもんだし。
葉山は、まさか私が自分を好きだなんて思ってもいないだろう。
「えっとぉ…」
なんて誤魔化したらいいの……
好きだけど、今はそれを伝える時じゃない。
今言ったら確実に終わる。
葉山が私のことを後輩以上に見てないことぐらい百も承知だ。
「何?俺には言えない?まさか好きな人とか?」
「違うっ‼︎好きな人なんて……っ」
葉山の言葉に食い気味に言うも、ハッと口を噤んだ。
だって目の前の葉山が…
私の気のせいじゃなければ、だけど……
ムッと不機嫌そうな顔をしたから。
「葉山?」
呼んでも返事はなし。
それどころか視線を逸らされてしまった。
もしかして誤解した…?
葉山以外に好きな人なんていない。
葉山には少しでも誤解されたくないのに……
胸がズキンと痛い。
視線を逸らされただけなのに、こんなに痛くなるなんて……
私が隠したいことって、葉山を怒らせたり誤解させたりしてまで隠すことなのかな?
ううん、違う。
葉山との仲が悪くなるぐらいなら、全部素直にストレートに言った方が絶対良いに決まってる。
「私が、」
会いたかったのは葉山だよ、っと勇気を出して言おうとした時。
「俺は綾音に会いたかったよ」
葉山が少し拗ねた声でそう言った。
「え?」
そんなの葉山本人に言えるわけない。
だって、葉山に会いたかった、なんて言ったら“好き”って言ってるようなもんだし。
葉山は、まさか私が自分を好きだなんて思ってもいないだろう。
「えっとぉ…」
なんて誤魔化したらいいの……
好きだけど、今はそれを伝える時じゃない。
今言ったら確実に終わる。
葉山が私のことを後輩以上に見てないことぐらい百も承知だ。
「何?俺には言えない?まさか好きな人とか?」
「違うっ‼︎好きな人なんて……っ」
葉山の言葉に食い気味に言うも、ハッと口を噤んだ。
だって目の前の葉山が…
私の気のせいじゃなければ、だけど……
ムッと不機嫌そうな顔をしたから。
「葉山?」
呼んでも返事はなし。
それどころか視線を逸らされてしまった。
もしかして誤解した…?
葉山以外に好きな人なんていない。
葉山には少しでも誤解されたくないのに……
胸がズキンと痛い。
視線を逸らされただけなのに、こんなに痛くなるなんて……
私が隠したいことって、葉山を怒らせたり誤解させたりしてまで隠すことなのかな?
ううん、違う。
葉山との仲が悪くなるぐらいなら、全部素直にストレートに言った方が絶対良いに決まってる。
「私が、」
会いたかったのは葉山だよ、っと勇気を出して言おうとした時。
「俺は綾音に会いたかったよ」
葉山が少し拗ねた声でそう言った。

