14歳〜白くも黒くもなれるギリギリの年齢〜

事態を飲み込めなかったのは、私だけではなかったようで、みんな呆気にとられたような表情だった。


しーん‥とした空気の中、七瀬は続けた。

「‥健ちゃんいつもそうじゃん‥

ウチらいつメンのことより、けんぞーずのことばっか優先して‥

他のクラスもいる練習の時だって、すぐそっち行っちゃうし‥

放課だって、すぐ他のクラス行ってけんぞーずと話してるし‥

ウチらよりけんぞーずの方が大事なのかなって思っちゃうよ‥」


肩を震わせてしゃくりあげながら、言葉を続ける七瀬の姿は今にも壊れそうなほど弱々しくみえた。



そんな七瀬を見て、私は自分の中にも七瀬と同じような気持ちがあったことに気づいた。



いつもすぐにけんぞーずのとこや他のクラスの友達のとこに行くのは気づいてたけど、

友達が多いからその分回数が多くなる、しょうがない、と思っていた。


もしかしたら、思うようにしていた、の方が正しいのかもしれないけど。


それに、やっぱり中2から友達になった私たちより、中1からの友達の方が付き合いが長い分、

仲良いのは当たり前だし、心を許している部分もあるだろうし、しょうがないことだと思う。



ちょっと気になることがあっても、しょうがない、という言葉で、私は考えないようにしていたんだな、と気づいた。