14歳〜白くも黒くもなれるギリギリの年齢〜

始業式の次の日、朝学校に行くと、もう健ちゃんは来ていた。健ちゃんも来たばかりなのか、教科書やらを机の中にしまっていた。





「おはよう!」と声が裏返らないように気をつけながら、挨拶をすると、



またどこかおかしかったのか健ちゃんは面白そうに笑った。




「そんな大声で言わなくてもわかるよ!」と言われて、ちょっと恥ずかしくなる。




健ちゃんは決して、イケメンと呼ばれる部類ではないと思う。


確かに、バスケ部で、学年で1番うまくて、高校生と並んで試合に出れるほど運動神経はいいが、世間で言われるイケメンとは違うと思う。



それなのに、かっこいい!と女子にモテていたのは、性格の人懐っこさや、そこにいるだけで場が明るくなるような力があったからだと今はそう思う。


「鬼の山先が担任じゃないといいなー」「今日の朝、電車乗り遅れそうになった」「昨日のドラマ見た?」なんて、日常会話をしているだけなのに、




健ちゃんと話していると、なんかすごく楽しかった。





そもそも私は人見知りなのに、知り合ってすぐにこんな仲良く話せたのは、健ちゃんの打ち解けやすい空気があったからだと思う。