彼等の目立ち方というのは、一介の高校生としては尋常ではない。
わたしやミキの目からすれば、ただの熱狂的ファンの集まりだ。
入学して数ヵ月、早くもわたし達はこの学校を受験した事を後悔し始める始末だった。
「―――お前がそんな奴だったなんて思わなかった」
目の前に居る彼は、ぴしゃりと言い切ってわたしの肩を小突いた。その力の強さに足がよろけて、転ぶ寸でのところで踏み止まる。
相変わらず短気な男だ、とぼんやり思った。
「幻滅した」
言いながら背中を向ける彼は数分前までわたしの“恋人”だった人だ。
悲しさも寂しさも一切無い。
ただ何かが終わったのだとしか思わない辺りからして、やはり彼には何の思い入れが無かったのだと実感する。仮にも彼氏だった人間に対する感情では無いが。
きっと彼の名前はいつかわたしの中に消えていくのだろう。
「ふっ、あはは、っはは!」

