なりたがり



「特にソッチの子ー」

「ア、アタシ?」

「そ。結構ボク達の事嫌ってるらしーね?」

「あ……」

「―――それって、ボク達に喧嘩売ってるって事で間違いないよネ?」


 ミキの顔色がざあっと青褪めるのが見て取れた。

 捕食者の目だ―――。

 人を見下したように嗤うその瞳の奥を覗き見て、まるで自分の事でないような感覚に襲われる。


(この人……)


 きっと相手は誰でもいいのだと悟る。

 ただ単に傷付ける事が――排除する事が愉しくて仕方無いのだという目。
 その目には覚えがある。

 わたしの嫌いな目。