なりたがり



「は?アイツと別れたの?早くない?」


 翌日、登校して早々昨日の出来事を話せば、ミキは呆れたように半笑いを浮かべた。

 たかだか数ヵ月程度の付き合いにも関わらず考えている事が手に取るように分かってしまって、何を言われる前に唇を尖らせる。


「だって他の男とメールすんなとか話すなとか、面倒臭かったんだもーん」

「うわー、てかそんなの今に始まった事じゃないじゃん」

「だからこそだよ!限界だったんですー」

「アンタって意外と沸点低いよね。一回無理だと思ったら何して貰ってももう駄目なの」

「あらま、ミキ氏。わたしの事よく分かってるー!」

「そのテンションうざい」

「そして毒舌!」


 態と持て囃す感じに口を吹けば、絶対零度の視線を向けられた。

 しかしその裏表のない感じがわたしは嫌いではない。
 寧ろ面と向かって感情を表してくれるので、此方も過剰に気を遣う必要が無くて楽なくらいだ。


「しっかしアンタって……」