「卒業生退場…。」
多くの人からの拍手を受けながら体育館をあとにする卒業生
退場しながら泣いているもいる中で
先輩はなにも変わらない様子で歩いていた
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「在校生はすみやかに帰るように!」
そう言われて
さっさと帰る生徒もいれば
先輩に会いたいとその場から離れない生徒も
「絹!あんたも残るでしょ?」
部活仲間の子が聞いてきた?
「え…なんで?」
「なんでって先輩に会わないの?
今日で最後だよ?
私は思い切って告白してくる!
第二ボタンだってほしいしね☆」
「いや…私は帰るよ
さっき先生たちが残ろうとしてた生徒を追い払ってたし」
「えー!?帰っちゃうの!!?
まぁいいや!
そろそろ隠れないと!じゃあね」
そう言ってその子はどこかへ行ってしまった

