*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*







映画を終えて外に出ると、また殺人級の日射しが待っていた。

「あつーい。これからどうする?」

帰るにはまだはやい時間だ。

もちろんもっと一緒にいたい。欲をいうなら二人だけになれる、静かなところがいい。

密室なら、尚、よしだけど。

でもオレんちはクーラーがないからサウナみたいに暑く、5分と居られない。

千歳が意識失っちゃうかも。そんなところにとても連れてはいけない。

じゃあほかにどこかある?
静かで涼しいくつろげる密室。

密室………………?

いや、オレは別になにも"変なこと"考えてるわけじゃねーよ!?

千歳に変なことをしようなんて下心は…………下心は…………。

「竜憧くん」

「…………な、ナニィ!?」

心のなかで誰にともなく言い訳をしてると、隣の千歳がオレを見上げていた。

「いやだからさ、なんか甘いものでも食べよって言ったの」