もちろん私に気を使って、いつもよりかなりスピードを落としてくれてるんだろうけど。 「ねーッ!ちとせーッ!」 「なにー!?」 「このままあの岬まで行こーよ!?」 「えー!?夜の集会遅れるよー!?」 自分がバイクの後ろに乗る日がくるなんて、夢にも思わなかった。 ぜったい竜憧くんじゃなきゃムリだ。 竜憧くんも約束してくれた。私以外の子は乗せないって。 私たちの恋は秘密だけど、きっとずっと竜憧くんのそばにいる。やっとみつけた、私の守りたいひとだから。