「氷室って?」
「去年まで魔陀羅のNo.2だった人だよ。でもクーデター起こして総長を殺そうとしたんだけど、失敗して追放…………以来、生死不明」
小海がこれくらい常識じゃんて口調で、私に教えてくれた。
けど。
「…………」
何ソレ!?竜憧くんの日常ってそんなにキケンなの……!?
「と、とにかく誰かどうにかしてよ!」
「誰にもどうにも出来ねーよ、あの人に指図できる人間なんかいねー」
鷲尾が猛禽類のような不気味に鋭い目で私を睨みつけた。
「それにもしお巡りどもがセコい作戦仕込んでも、それで逃げるなんてダセーこと出来るか」
「なに言ってんの、無謀と勇気は違うでしょ!カッコつけても警察に捕まったら元も子もないじゃん!魔陀羅潰れてもいいの!?」
……ってなんで私が必死に暴走族の味方しなきゃいけないの!?
なんか叫び出したい……!

