誰にともなく叫んでいた。でもそれに答える者はいない。
唇を噛みしめると、私を乗せてきた男が、たむろしていたひとりに近づいていって何かをそっと耳打ちした。
そして、話を聞いた男が私と小海の前に立つ。
「オレは第九部隊副隊長の鷲尾だ。オメェら総長の知り合いだって?」
「……ッ」
何部隊だか知らないけど、凄い目力だ。さっきの男二人とはレベルが違う。
小海なんて、ここに来たことを後悔してるくらい可哀想な顔になってる。
「そうだよ、だから竜憧くんに会わせて」
「……へぇ。お前、オレから目ェ反らさねぇってけっこうなタマだな」
鷲尾という男は私の顔を覗き込んできた。近くでみるとますます凄い迫力だけど、今さら後に引けない。
「竜憧くんに会わせて」
「……ケッ!可愛くねー女だな。総長と知り合いだと?なら見つけてみろ」

