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小海と私、バイクの後ろにそれぞれ乗って、連れてこられたのは廃墟となったガソリンスタンドの駐車場。
雑草が繁り、ひび割れたコンクリートの上に降ろされた。
ガラスが割れて荒れ放題の建物は、まるでホラーハウス並みに不気味だ。
「……肝試しかよっ」
バイクから降りた小海が、なかば自暴自棄になって呟いた。必死にこらえてるけどきっと怖いんだ、顔色がものすごく悪いから。
私は黙って駐車場を見渡した。
駐車場には何台もの派手なバイトがランダムに停められていて、30人くらいの男たちがたむろしている。
「幹部かな……この人ら……」
私の横の小海、ますます青ざめる。
でも、暗くて男たちの顔はよく見えない。
この中に…………竜憧くんがいる…………!?
さっきから心臓は壊れそうなくらい暴れてるけど、怖いからなのか、興奮しているからか、自分でもよく分からない。
「竜憧くん、いるの!?」

