「あのォ!魔陀羅のひとですよね!?」
私が駆け寄ると、自販機でタバコを買っていたふたりはダルそうな顔で振り向いた。
「り……"総長さん"に伝えたいことがあるんです!連れてってもらえません!?」
こっちは鳥肌が立つのを我慢して敬語を使ってるっていうのに、このふたりは返事もしない。
爬虫類のような目でしこたま私を観察して、「消えろ」まるで蝿でも払うように言い放った。
「ちょっと、話聞いてます?」
さすがにムカッときて語尾が荒くなる。
「やめろ千歳!すいませんコイツ馬鹿で!」
そこへ小海が飛んできて私の腕を掴んだ。
「オメェの女か?ちゃんと教育しとけ」
「ハイ、ホントすいません。こいつガキで……」
小海が愛想笑いなんかするからますます腹が立った。

