阿弥陀如来を連想させる仏様に、にょきにょきと悪魔のような二本の角と牙が生えている。
あのマークは魔陀羅のエンブレムらしい。
魔陀羅のメンバーは元より、自分らの縄張りを主張するために街中の至るところにペタペタ貼ってある。
見かけるたび剥がして踏みつけていた。
嫌いで嫌いで堪らなかったマーク。
「………………魔陀羅のメンバー!?」
でも今は状況が違う。
こんなにタイミングよく遭遇するなんてラッキーだ!
これはもう天が導いてるとしか思えない!
「オイ簡単に話しかけんなよ!?いくらこっちが総長(竜憧)の知り合いでも信じてくれるか……」
すっかり舞い上がった私は、小海の忠告なんか耳に入らない。
「ってオイ!千歳‼」
信号が変わるのも待ちきれず、向かい側に走り出した。

