「オレもぐうぜん竜憧の電話を聞かなかったら、ぜったい信じなかった」
小海は外を向いたままで答えた。
そっか、知ってる人がいてもおかしくないんだ…………。
そんなことを思っていたときだ、バスが急ブレーキを踏んだ。
シートベルトをしていない私たちは、前の座席に顔を打ちそうなった。
「……ンだよ!?」
つり革に掴まっていた人たちもバランスを崩す。
「キャアッ!?」
帰宅する人々で犇めいく車内は一瞬でどよめいた。
「何だ!?」
事故?
真っ先に何か事故でも起きたのかと思ったけど、反対側に座っていた女子高生の叫び声にハッとさせられた。
「暴走族ッ‼」
「え!どこどこ!?」
「ほら前見て!」
女子高生は窓の外を指差しながら、友だちらしき連れの子に必死に何か教えてる。
外に暴走族いるの!?
こっち側からは見えない!

