「余計なお世話だよ」 「住む世界がちがうんだって」 「そんなことない!竜憧くんは…………ふつうだよ!」 そうだ、私の知ってる竜憧くんは誰よりふつうの男子だ。むしろ、ふつうより優しくて気が弱いくらいの。 階段を降りて、小海の横を通りすぎようとした。今は口喧嘩してる場合じゃないし。 彼の悪口も聞きたくないから。 でも、私の肩を小海は掴む。 「離して!」 「どこ行くんだ?」 「竜憧くんとこ」