決めた。
ここでドアとにらめっこしてても仕方ない。
踵を返し、階段をカンカンッと響かせながら下へ降りた。
「……何してんの!?」
だけど階段の途中で足が止まる。
アパートの下に、制服姿の男子がぽつんと立っていたからだ。
降りてきた私と目が合うと、小海はしまったという表情で慌てて目を反らした。
「…………あんた何でここいんの!?」
小海も竜憧くんに用事があるの?
一瞬そう考えたものの、住所を知ってるはずないと気づく。
もしかして私に付いてきた…………とか!?
そう思ったら思わず足がすくんだ。
「そっちこそ何してんだ?」
気まずい空気に耐えきれなくなったのか、開き直った感じで小海は私を見上げた。
「まさか学校からずっとつけてきたんじゃないよね……?」
「何してんだよ?」

