「なにが?」
「竜憧くんが総長だってこと。いつどこで誰から聞いた?」
ここで小海の喉仏が動いた。
「本人から」
「うっ……そ……」
「本人から聞いた」
「竜憧くんから!?…………嘘!言うわけないじゃん!?」
「本当。竜憧はオレが聞いてたと思ってないだろうけど。そういう話ししてるの聞いた」
「…………はぁ!?なにそれちゃんと言って!?」
小海の言ってることがさっぱり分からない。
「……」
「分かるように言ってよ」
「いつだったか竜憧が、校舎の裏で誰かコソコソ電話してるのを聞いたんだ。……"シコクの何とかってチームが攻めてくる"とか………………偶然な」
「校舎の……裏?」
それってつまり…………
「電話盗み聞きしたってこと?」
私が眉を寄せると、小海はそれ以上に心外だって表情を作る。
「だァから"偶然"って言ったろ」

