「あんたどういうつもり!?」
硬い机をバンッと掌で叩く。
腕を組んだまま乃愛は私を睨み付けた。
討ち入りかと言う勢いで、いきなりずかずかやって来た他クラスの私に、1―Bの皆さんはシンッ…………と固まって、まさに固唾を飲んでいる状態。
「"どういうつもり"って?そっちがどういうつもりよ?」
だけど張本人の乃愛はぜんぜん動じてない。
白々しく惚けるつもりかと、余計に腹が立った。
「とぼけてんじゃないよ!竜憧くんの話だよ!」
「何のこと?」
「あんた変な噂広めたでしょ!?」
「はぁ?」
「こないだの仕返しってわけ!?こんなことして何になんの!?子供みたい!」
「……」
私ばかり熱くなっていて、乃愛は落ち着いている。
だけどみるみるその眉間は険しくなって来た。

