でも竜憧くんにとって大事な友達なら、きっと(見た目ほど)悪いひとじゃないはず。
例え、"暴走族"でも…………。
不良かそうじゃないかで、人を判断するのはやめよう。
「あ、そうだ。トウタくんも一緒にクッキー食べない?」
「…………ハ?」
「竜憧くんが焼いてくれたんだって!」
とっさに出た言葉だ。
このままだとすぐに帰っちゃいそうな彼をひき止めたくて。
でも私のこの言葉をきいたとたんトウタくんはフリーズし、表情を凍りつかせた。
「今なんて言った?」
まさに耳を疑うとういう顔。
すると今度は竜憧くんが一瞬で青くなった。口の形が「あわわわわわわ」だ。
「コイツがクッキー焼いたって……?」
真っ青になった竜憧くんとは逆に、トウタくんはだんだん笑いを噛み殺すように、肩を震わせはじめた。

