「あ、そうだ!こ、こ、この子の名前決めた?オス?やっぱメスかな?あ、知ってる?なんかテレビで見たんだけどオスの三毛猫ってすっっごく珍しいらしく3000万くらいするんだって!」
「へぇすごいな」
「ねえ?スゴいよね?でも三毛のオスってDNAの異常で生まれるから繁殖能力ないんだって!」
「………へぇそれは…………可哀想だね」
竜憧くんはそっと目元を緩めた。
なんて答えていいか分からないって顔で。
「……」
変な間ができて、タオルケットで微睡んでいた三毛の仔猫を抱き上げた。
「あはは……そうだね……あはははははは」
極度の緊張のせいで、限りなくどうでもいいムダ話しちゃってる。
ダメだ‼こんなの私じゃない。
三毛猫の生殖能力なんか今はどうでもいい!
それよりちゃんと聞こう、私は竜憧くんの"彼女"なのかを。(さりげなく、ね)
「あ、あのさ!ところで私ってカノ……」
まったくさりげなくはないけど、それを訊こうとした。でもちょうどその時、ドンドン!っと、突然ドアが激しく叩かれた。

