照れまくる竜憧くんを見ていたら、嬉しいを通り越して、笑いが込み上げてきた。
ダメだ、今、私幸せ過ぎる。
必死に笑いを噛み殺していると、
「なんだよー、そこまで笑わなくてもいいじゃん」
それに気づいた彼がふて腐れたから、慌てて首を振った。
「違うの、なんか、嬉しくて」
ふっと力が抜けて、ふたりの空気も和んだ。
「……よかった。機嫌直って。電車に乗ってたとき千歳、顔に皺寄ってたから不安だったんだ」
「え?」
「なんか今日誘ったの悪かったかなァって」
「そ、んなこと……!」
一瞬、電車の向かい側に座っていた女の子たちを思い出した。勝手に悪い想像をしちゃって、ナーバスになった。
でもまさかその時の顔に、竜憧くんが気づいていたなんて。
「違うよ!不機嫌とかじゃない、あれは…………なんか上手く言えないけどとにかく違うからね!」
「千歳」
目が合う。
ふたりっきだとますます意識しちゃう。

