「ひ、……ひぃィィ!?」
いきなり声をかけられてびっくりした。
竜憧くんがいつの間にか目の前に立っている。
「うあぁぁぁー‼お、おはよっ‼」
驚き過ぎて確実に1センチは宙に浮いた。完全に油断してぼーっと考えごとをしていた。
さっきの場所を見ると、竜憧くんに目を奪われていた女の子も、もうとっくにいなくなって、代わりにサラリーマン達が忙しく闊歩していた。
声かけられたときの私、きっとすごく変な顔しちゃったと思う。
恥ずかしくて目を反らすと、
「ごめん、そんなに驚かせた?」
「え?いや、違うの。ちょっとぼーっとしててさ」
彼が申し訳なさそうに謝るから、慌てて否定した。

