ちょうど私の頭が彼の鎖骨くらいだから、こうして頬を寄せていると彼の鼓動が聴こえてくる。
私でさえドキドキしまくってるのにさらに早い。
「ち、……千歳……大丈夫?……キツくない?」
「うん」
こっちが大丈夫?って訊きたいくらい竜憧くんは震えていた。
うつ向いてるから顔は見えないけど、こうして抱き合っていると、言葉以上に気持ちが伝わってくる。
「いなくならないで…………いてくれる……?」
「え?」
「学校辞めないで」
「……」
私の言葉で彼が緊張した。
「でも」
「いなくならないで」
「でも……オレなんか」
「いなくならないでよ。竜憧くんがいないと………………なんかつまんないよ」
本当は"寂しいよ"って言いたかったけど、さすがに照れくさくて言えない。

