鼻の奥がツンとしてきた。
竜憧くんの顔がゆらゆら霞む。
先に泣いたのは私だった。
私だって本当は心の片隅では、ずっと分かっていた。
"あの日"………………
"おばあちゃんが倒れていたあの日"………………
帰宅した私が部屋で見つけたとき、もうおばあちゃんの呼吸は止まっていた。
だからもし、暴走族が救急車の邪魔をしなかったとしても、たぶん、おばあちゃんは助からなかったのかもしれない…………
そう思う。
"あの日"が、おばあちゃんが天寿を全うした日だったんだ。
本当は分かってた。
ずっと分かっていた。
あいつらのせいで死んだわけじゃない…………。

