「もういいです!」
黙っていたら、夕方まで続きそうな身の上話を断ち切ろうとした。
「……あ、こんな話は千歳に関係ないよな、すまん、そんなことはどうでもよくて、つまりな」
でも先輩は食い下がる。
「つまりな、オレが言いたいのは、"千歳を落として"って乃愛に頼まれはしたけど、お前に近づいたのはそれだけの理由ちゃうってことや。オレやって別にアイツの言いなりちゃうし」
「……ッ」
「はじめて千歳見たとき、なんや気持ちに引っかかるもんがあった。まぁ平べったく言うと、オレの"好きなタイプ"っちゅうか、ど真ん中入ったちゅうか……」
それを聞いて私は急ブレーキ。
「それはあり得ませんっ!」
「なんでや。きっかけはともかく、ホンマに一目惚れしたって言うても信じてくれへんの?」
「当たり前です!そんな調子のいい話………それに先輩みたいな人に一目惚れされるほど私可愛くありませんから!」

