「まぁ昔からオレも慧斗も乃愛んこと甘やかしたからすっかりお姫様みたいな性格になってしもた。その責任は感じるよ、けどな、死んだ慧斗の跡を継いで二代目狙っとるなんて夢にも思わんかった」
「……」
「いきなり慧斗が死んでしもた時は、気の強い乃愛もだいぶ塞いでたんや。けど突然東京引っ越したいって言い出して、おとんもおかんもそんで乃愛の気ィまぎれるならエエかってことで賛成したんやけど…」
「……」
「いまさか魔陀羅潰すんが目的とは夢のまた夢にも思わんかった。だから"千歳を落としてくれ"て頼まれたときも、まさかそんな目的とは……」
私が黙っているからか、先輩はどんどん話を進めて行く。

