「……ひっく……な、何よ……ひっく……あ、私だって……慧斗のために必死に……がん、がんばってる……のに……ひっく……」
「……泣くなっ……!」
相手が男なら泣こうが喚こうがお構いなしでやれるが、女じゃどうしようもない。
「兄貴の遺したチームをデカくしたい気持ちは分かった!でもやり方が汚いっつってんだよ!ケンカなら正々堂々来いよ、いつでも買ってやる!」
「…………じゃあ今夜のことは……?」
鼻を赤くして乃愛がオレを見上げた。
「今ごろXX大橋で暴れてる仲間たちを撤退させろ。それで手打ちにしてやる」
最もとっくに決着はついて、壊滅させられてると思うが。
「ウチはお前らなんかに負けるほどヤワじゃねーから。あと百年修行してから出直せ。でもお前は総長に向いてないからやめた方がいいぞ?」

