茜は乃愛の頭をグリッと押さえつけた。
「ちょっと触んないでよ!?」
「……え!?……じゃあ私を閉じ込めたのって……?」
「乃愛や、コイツがやったことや」
「触らないでってば!出てけこの裏切り者ッ」
「お前エエ加減にせぇよ!」
茜に怒鳴られ、乃愛は悔しそうに奥歯を噛み締めた。
「なんで……?どうして……?」
狼狽する千歳。
「竜憧のやっとる魔陀羅ってチーム潰すため。千歳は族の戦いに巻き込まれたんや」
「…………うっそ!なんで、だって、乃愛ちゃんは女の子だし、それに私……竜憧くんとは…」
「女が族やったら悪い?ていうか教えてあげたじゃん?"私竜憧のこと狙っちゃうよ"ってね!」
もう開き直ったのかすっかり泣き真似をやめた乃愛が悪態をつく。反省してる様子など微塵もない。
だがこんな妹でも見捨てられないのか、茜は渋々フォローした。
「お前もう黙っとけアホ!千歳、コイツな、口と性格はひん曲がっとるけどホンマはそんな悪いやつちゃうねん。あとでみっちり説教するから許したって。頼む」

