「竜憧くん……」
オレを見つめる千歳の瞳が揺れている。
「千歳、今日約束破ったのは…………ホントにゴメン…………でも…………お前が心配で…………オレを…………」
「……っ」
オレを信じて………………。そう言いたい。
でも言葉にならなかった。
考えたら、こうなったそもそもの原因を作ったは自分だと気づいたからだ。
オレが今日誘わなければ。
いや、"そもそも"千歳を好きにならなければ。
危険に巻き込むこともなかった……………………。
そうだ、突き詰めてよく考えたらオレのせいだ。
「…………分かってるよ。竜憧くんが私を閉じ込めたりするわけない。そんなひとじゃないってことくらい、分かってる」
自分の責任にがく然となって、うつ向くことしか出来ないオレに、きっぱりとした千歳声が届いた。
「………………!」
驚いて顔を上げると、千歳はまっすぐに見つめてくれていた。
「千歳!族の総長やってる男なんか信じるの!?なんで!?だいたいあんなに嫌ってたじゃん!?」

