*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*




記憶の断片を思い出したのか、サッと青くなる千歳。逆に乃愛は小悪魔な微笑を浮かべた。

それを見て悪寒が走った。

「千歳を閉じ込めたのは竜憧くんだよ」

「……え?」

「ほらそこにいる竜憧くん。だから私と廣高で助けに来たの!」

乃愛はいきなり信じられないことをしれっと口にした。
いま一瞬、嫌な予感がしたのはこれか。

でもあまりにメチャクチャな言い草に、オレはぽかんとして言葉をなくした。

「……………………うっそ」

一方、千歳は眉を寄せてオレを振り返る。

「本当だよ!だって千歳をストーカーしてたじゃん!?それに知ってた?この人暴走族の総長やってるんだよ?だから誘拐なんか平気でやるって!ねえ廣高!千歳を誘拐したのって竜憧くんだよね!?」

「ッ」

急に話をふられた茜は、否定も肯定もせず唇を噛みしる。

「………テェメェェェ」

オレの怒りも限界だ、女だろうが殴っておけばよかったと本気で思いはじめた。