だが、オレの言いたいことはまるで乃愛に通じないらしい。
「あんただって族やってるくせに何様!?自分は特別だと思ってんの!?イケメンで総長でチヤホヤされてるからって偉そうに説教とかマジうざ!」
黙ってりゃ可愛いだろう顔を、酔っぱらい並みに真っ赤にしてキャンキャン吠えまくる。
こういう風に逆上した女に何を言ってもムダ。
でも女じゃ殴るわけにもいかない。
「……ンー……?ン~っ…………なに……?うるさ……っ……」
どう始末つけようか迷っていると、オレの腕のなかで気を失っていた千歳がようやく意識を取り戻した。
「……ンんん……あたま痛ぁー……!……」
寝惚けてるように頭を振って、ゆっくりと閉じていた瞼を開いた。

